2012年11月9日金曜日

高校入試:大きく変わる公立高 全日制は「一発勝負」 原則共通の学力検査 簡略化の一方、独自性希薄に


 県内の公立高校入試が来春から大きく変わる。これまでは前・後期の2回受験機会があったが、全日制は「一発勝負」になる。試験内容も面接のみの選抜や学校独自の学力検査はなくなり、通信制やクリエイティブスクールを除き、受験生全員が全県共通の学力検査を必ず受ける。入試の仕組みが簡略化され、学校現場の負担軽減が見込まれる一方、学校ごとのオリジナリティーが薄れ、学力検査の難易度アップも予想される。
 ■変更の背景
 制度変更の大きなきっかけは、高校で来年度から、脱「ゆとり教育」を掲げた新学習指導要領による教育がスタートすることだ。
 新要領は、基礎的な知識と技量に加え、それらを活用して課題解決を図る思考力、判断力、表現力や学習意欲を身につけるよう求める。こうした「新しい学力観」に入試を対応させるとともに、一足早く今年度から新要領の下で授業を行っている中学校での習得状況を見る必要が生じた。
 一方、県教委は前・後期制の問題点解消に迫られていた。これまでは前期募集から後期合格発表まで約1カ月半かかり、各高校の作業も煩雑だった。前期合格者は最大で定員の5割で、多くの受験生が一旦不合格となるため、その精神的負担を懸念する声が中学校側から上がっていた。

 ■試験内容は
 全日制の入試は、共通の学力検査と面接が必ず課される。
 学力検査は記述式や文章を読み解く設問が増え、配点は1教科50点満点から100点満点になる。答えが一つでなく、ポイントごとに加点する問題も出される。面接は「志望理由」「中学校での学習意欲」「中学校での部活動などでの意欲」を測る質問をする。
 進学校を中心に実施していた各校独自の学力検査は消える。ただ、共通検査に加え、文章を読ませて自分の考えを記載させるなどの「特色検査」を全157校中27校が行う。選考時の考慮配分は▽調査書(内申点)4▽学力検査4▽面接2--とする高校が最多。全体的に調査書の考慮比率は下がる。
 県教委は「新学習指導要領に沿い、さまざまな特性を総合的に見る『一体化』に重点を置いた。結果として入試制度の簡略化にもつながる」と説明する。

 ■影響と波紋
 県内で高校入試の受験指導を手がける学習塾「STEP」(藤沢市)は、新入試になると進学校の多くで特色検査の出来が合否を左右するとみて、自分で考え自分の言葉で表現する力を伸ばす指導に重点を置いている。
 進学担当者は「県内公立高の学力検査は他県と比べ簡単な方だった。本当の学力をつける意味では、記述式が増えるのは良い方向」と評価。一方、面接については「評価基準がはっきりせず、全員受験で日程もタイトになり、現場の負担が大きい」と不安視する。
 来春の全日制の入学定員は今春より増えるが、受験生は「一発勝負」の緊張感とも闘うことになる。また、入試の独自問題は、その高校の人気を高める一要素だった。特色検査や選考時の考慮配分で独自色は出せるが、新制度は公立高の画一化にかじを切った形だ。
 全国的には80年代から、内申書や面接を重視するなど入試の多様化が進んだが、新学習指導要領により学力検査の必須化に戻りつつある。毎日新聞が2月に全国66の都道府県・政令市を調べたところ、公立高で学力検査を伴わない入試を実施した60自治体のうち、20自治体が既に廃止したか今後廃止・縮小する方針を示した。
☆☆☆中学生☆☆☆
神奈川中3
【英語】『単語・熟語』
解答を作成するだけでも、良い勉強になるね。
しっかり頑張りました。
 
日吉中3 
【英語】『学校ワーク』
【理科】『テスト範囲総復習』 
理科の総復習ができて良かったね。後は演習だけです。 
中原中・宮内中
【公民】『Eトレ』
【英語】『単語・熟語』
英単語・熟語プリントを配布します。
日曜日にテストします。

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